【カンボジア シェリアップ】海はないけど気分はまるで南国リゾート🌴
着いた当日、その瞬間にアンコールを回ってしまった僕はここシェムリアップで手持ち無沙汰になってしまう。特に他の目的もなく次の目的地ベトナムに行くには早いし…
もちろん旅に絶対的スケジュールは存在しない。 すぐにベトナムに行っても良かったが、東南アジアではベトナムが一番物価が高いと呼び声高い。 なので早く向かって出費を増すよりはカンボジアでゆっくり過ごした方がいいと考えていた。
幸運な事に宿には愉快な仲間たちがいて日数を稼ぐのには苦労はしなさそうだった。 宿の周りはこんな感じ。
なんだかヤシの木がいい雰囲気を醸し出していて、まるでそこは南国気分を味わえるスポット。 プールもついていて沈没するにはもってこいのホステルだ。
ここで出会った世界一都合のいいパスポートの国 スウェーデン人のエリックと、ダンスも葉っぱも大好きスペイン人のナンロウ、年は45歳と 38 歳、エリックは仕事を辞めここにしばらく住み着いてるいわば沈没組、ナンロウは刺激を求めてやって来たらしい。
彼らはまだまだ若い僕と会話していて、一度も『あの頃は楽しかった、』とか『若いっていいなっ』なんて事は一切口にしなかった。何故なら二人とも今が一番輝いてるからだ。いつもその時が一番楽しいからって言ってた。
よく人生の大先輩とお話しする機会があるとかなりの確率で若い頃の話や、若いっていい事だって言葉を耳にする。 もちろん若いうちにしか出来ないこともたくさんある、ごもっともだ。 今しか出来ないことは今やっとけよってメッセージなのかもしれないが、同時に今はもう出来ないという後悔も少なからず感じさせられる。
二人同様に海外の人は本当に自由だ。その国その国ならではの美徳があるのも確か。 日本では二人のような感覚は受け入れられないかもしれない。だけど僕は彼らのように生きたい。彼らがすごい輝いて見えた。 瞳の奥の輝きは未だ健在だなって感じさせられた。
何をもって人生が成功してるのか、充実してるかは人それぞれ。 否定する権利なんて誰にもない。 自分が一番納得いく人生にしたいなって改めて思った。僕の感性や美徳についても彼らは一切否定はしなかった。
だから居心地が良かったのかなって思う。僕のハートは心地よいビートを刻んでいた。彼らにプールパーティにも誘ってもらって、さらに新しいコミュニティーも広がった。
誰一人同じバックグラウンドはいない、みんな歩んで来た道のりが違うから話を聞いていてすごく面白い。全部が全部吸収する必要はない、取捨選択して自分に必要だなと感じた事は吸収しようと思った。
しかし待てよ、やけにヨーロッパ系の人しかいないなと思ったら、後々気づいたがこのホステルヨーロピアンゲストハウスだったみたい。
そりゃ集まるわけだわ…
そして忘れてはいけない現地のお友達!カンボジアではバイクのレンタル屋さんで知り合ったオウンと意気投合し、友達になった。値切ってばかりで呆れられたりもしたけど、ご飯に連れてった分で結局のところチャラだ …
彼女の地元はシェムリアップから少し離れたところで妹と二人で出てきて働いてるみたい。 もうここに来て3年になるけど滅多に遊びには行かないって言ってた。 二人で来たここパブストリート、タイのカオサンロードを思い出させるような雰囲気の通りだ。 かなり賑やかで楽しい場所だけど現地の人はあまり見かけない。ほとんど観光客ばかりだ。
彼女の働いてるところから5分もしないところだったが初めて来ると言っていた。外の世界を知らない彼女は旅をしてる僕の話を目をキラキラさせながら聞いてくれた。それが嬉しくて僕自身も終始マシンガントーク炸裂、満足でした。
後発開発途上国、カンボジアはまだまだ発展の途上にある国で東南アジアの中でも物価は安い方。ただ観光客向けのものは全て高い… アンコールワットのチケットだったり、レストランだったり。
一番驚いたのはアンコールワットを一緒に回ったドライバーのおっちゃんとレストランに入った時、カンボジアの人たちと観光客(海外のお客さん)のスペースで分けられていた。僕は案の定お客さんの方に案内される… 値段も全然違い、あからさますぎるだろ!と思わずポロリ。
良い言い方をすると、いかにして儲けを出すか一生懸命。 悪い言い方するとヤンチャ。ただカンボジアの国民性が僕の周った東南アジアで一番フレンドリーに感じた。
特にトゥクトゥクの運転手なんかは乗る乗らないにしろ『ハローマイフレンド』て声をかけて来る。 毎回気分が良かった。
そんな感じでシェムリアップの最後の日がやって来た、オウンが最終日はご飯に連れてってくれた。 自分のバイクで迎えて来てくれて、そこから運転するのは僕。 中型バイク免許を持っていないのでミッションのバイクを運転したことはない。
彼女も説明するほどの英語力は残念ながらない。見よう見まねで運転出来たが、交差点でエンスト。 死ぬかと思った、いや僕以上に彼女の方が半べそかいてた気がする。 そんな彼女に僕は『 No problem!!! 』しかかけてあげる言葉がなかった…
父親がなんの根拠もないのにいつも僕に大丈夫と声をかけてくれてた事が昔は理解できなかったが、まさに僕も父親と同じ思いだ。 今なら少し父親の気持ちが理解できる。やっぱり親子って似るもんだな。
道案内をしてもらって、夜の遊園地へ一緒に行った。 デートか!!…笑
日本の遊園地とは違って少し安全性が気になるアトラクションが並んでた。 夜もまぁまぁ遅い時間なのにカンボジアの子供たちはパリピ。 ネオン輝く遊園地で遅くまで遊んでいた(もちろん保護者付きでね )最終日はなかなかコアなところに行けたので満足。
バスの時間があったので名残惜しいが遊園地を後にし、ホテルの前でお別れすることになった。 なんで1週間しかいないのって怒られたがこれも旅人の宿命。 て、寅さんか!笑 必ずまた来る約束、日本の指切りげんまんで彼女とお別れした。
当初はアンコールワットの事しか頭になかったけれど想像してたより充実していたシェムリアップ。 朝日を見る事とまた友達に会いに戻ってくると誓い 次の目的地ベトナム、ホーチミンへ 24 時間ほどかけて向かう。
以上 カンボジア編 完
僕の旅はまだまだ続く
最後まで読んでくれてありがとう