【中国 九寨溝】〜中国が産んだ神秘の秘境
かなりの長旅だ。
秘境と言われるくらいなので道中は険しい山道をバスでグルグル回り降りたり、登ったり。
バスは10時間この道を進む…
3時間ほど経過したあたりでルゥーミンがバス酔いでノックアウト。 見るからに辛そうな表情を浮かべてるものの、心配かけまいと "大丈夫" の一点張り。
なんて我慢強いんだ と感心しながらもバスは進む。
今にも崩れて来そうな山肌のすぐ側を通る。 大自然に手が届きそうな距離を進むバスに僕たち、いや僕だけ大興奮。
崩れたらオシマイだな。と覚悟を決めながらも座ることしかできない乗客たち。微かな緊張感が漂う車内。
こんな山中ではあるが途中、何回か休憩ポイントはあった。
座席が隣同士で仲良くなったチベッドと成都民。
寄る場所、寄る場所、トイレはこんな感じ。もちろんお金は取られる(1元)
バスもいよいよ目的地に到着するかってぐらいの距離で、最後に訪れた休憩ポイントが衝撃的だった。
髪の毛…!?
21年間も生きていれば、カツラが売られている光景を目にしたところで何も驚きはしない。
ただ、これ、、食材の一品として髪の毛が売られていたのだ。これには流石の僕も驚きを隠せない。周りにいた中国人観光客も物珍しそうに見ていた。
これが髪の毛なのかは定かではないが、見た感じ、手触りは間違いない。 買ってもいないのに中国人観光客の1人が一本抜き取って口へ運んでいた。 美味しそうな表情とは言えなかったのと お店の人にめちゃくちゃ怒られていた。(当たり前だろ)
いや〜これにはビックリだ!
思わず眠気も吹き飛んでしまった。
そんな珍道中を終え、やっと到着した
九寨溝。
ここが僕たちの宿の周り
宿のホスピタリティーが ものすごくしっかりしていて、九寨溝国立公園の案内図を使ってを旅行者に丁寧に分かりやすく教えてくれる。 宿から国立公園までは歩いても行けるが毎朝、宿からオーナーが送迎してくれる。サービス精神旺盛だ。僕らも もちろんお願いする。
これが九寨溝国立公園のマップ
そして説明会後、宿の九寨溝オリジナルビールがとても美味しいと評判だったので、ルゥーミンと2人ガブガブ呑んでしまい、久しぶりのほろ酔い。
幸せな時間はロビーでの飲食まで。
部屋は他の旅行者たちの汗や濡れた衣服が干されていて、ジメジメしていたのとカビ臭さがたまらなかった。
……
臭いとベットが湿っていたのが、熟睡できなかった原因に違いない
迎えた翌日、待ちに待った九寨溝国立公園へ
オーナーに車で送ってもらい宿から5分ほどで到着。時間帯的にまさかとは思ったが、やっぱりものすごい人の数…さすが中国。
シャトルバスが出ているので頂上までバスで行き、そこから下に向かってハイキングすることにした。
バスが来た!
しかし皆、、、並びません。
乗車の時はいつだって戦闘。
これぞ中国ライフ♩
運良く、風もなく雲っていたので水面に写る綺麗な山麗。
100均に売られいる鏡なんかよりは対象物を綺麗に写す湖 (早朝、風がなく雲がかかってる時にしか見れない、晴れていると太陽が水面に反射してしまう)
↑画面を反転させて見てほしい。どっちが本物か見分けがつかないほど綺麗に写っている。
まさに『美は沈黙の雄弁者なり』
頂上付近は、中国の観光客たちも妥協して来ないので人も少なく、かな〜り静か。おまけにこの景色なので、まるで異世界に飛び込んだかのような雰囲気。
下に向かうにつれて人も増えてくるが、そんな事気にならないほど池の一つ一つが息を呑むほどの美しさ。
こんな綺麗な水の中に!贅沢なお魚さんたちだ。
青い!とにかく青い…というか緑?!
なぜこんなに青緑なのか?
その訳は石灰岩の影響が大きい
岷山山脈から出る水が滝となり、長年かけて流れ、やがて棚田状の池がいくつも出来る。
日中は青緑に、夕方にはオレンジ色に輝く。
神秘的だ。
沈んだ木々なども炭酸カリウムが付着し池の中で腐らずに残り続ける
*五彩池 (九寨溝の代表的池の一つ)
お昼ご飯に焼き飯を注文したんだが、これがかなり不味くてビックリした。基本好き嫌いをしない僕。東南アジアでも何匹か虫を食べて来たが、ここの焼き飯は一口が限界でした。まだ昆虫の方が美味しく頂けます…
言い方は悪いんですが、こんなに美味しくない料理、生まれてこの方 初めてです。
こちらのルゥーミンが食べていた羊肉の料理はとても美味しかったです⬇︎
満足に観光も済み、いよいよ翌日ルゥーミンとのお別れの日だったので そのまま最後の晩餐。
夜ご飯を済ませ、最後は宿の特性ビールで晩酌。 いろいろ話し合って別れを惜しみました。
今までなれない旅の中いろいろ助けてくれてありがとね。 とても充実した1週間を送れました。 振り回してばかりだったけど、また出来たら一緒に周りたいです。
てな訳でルゥーミンの記念すべきバックパッカーデビューを一緒に飾りました。
翌朝、ルゥーミンをバス停まで送り届けてしばらくのお別れを惜しんだ。
あぁ〜いつも一緒にいた友達が急にいなくなるとものすごく寂しい…
そんな虚しさに苛まれながらも僕の一人旅は再スタートした。
写真が多くて長くなってしまいましたが
最後まで読んでくれてありがとう。
僕の旅はまだまだつづく。
被害に遭われた方の無事を祈ります。