僕だけの世界地図 ~Going my way~

世界と僕だけの想い出

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【田舎に泊まろう】 〜モンゴル 遊牧民達と





のんびり過ごしていた首都ウランバートルでの生活に区切りをつけて、最大の目的 【遊牧民達と生活する】を実行するために ここからバスで2時間ほど行ったところにある テレルジ 国立公園に向かう事にした。


観光地化も進んでいて、ゲルのホテルもあると聞いたけど 僕は全く興味がなかった。


僕がしたかったのはホテルなどがある場所からもっと奥地に住む遊牧民と何日間か一緒に暮らしてみること。


モンゴル語を話せない僕は、宿のママに一つだけ必要不可欠な言葉をを教わる。 

それは

あなたのゲルに泊めてくれませんか? 
これだけ話せたら、なんとかなるだろうと思ってました。

なぜ、僕がこんなにも自信に満ち溢れているか。 

それはネットで遊牧民達の事を調べた時

" 彼らは訪れた客人を必ず もてなす。過酷な環境下で暮らす彼ら、仮に訪問者をゲルに招かないような事があると、それが生死の問題に関わってくるからだ" 
とこんな感じの情報を目にしたので、不思議と楽観的に考えていた。


宿のママにも聞いてみると、 "大丈夫大丈夫" すぐ見つけられるよ と話していたので不安要素、ゼロでした。


そして勢いと希望に胸を膨らませ、宿を飛び出しテレルジ国立公園行きのバスに飛び乗る
実際は飛び乗ったりなんかせず、しっかり順番を守り落ち着いて乗車しました。


街からどんどん離れていき、ゲルもチラホラ…

どんどんバスは進んでいき

山奥へ

そして終点へ到着。


さぁ!ゲルはどこかな〜
ゲル探しスタート

たくさんの、だらしのない牛たちが道を塞ぐ


だらしが無いと言ったけど、キッチリした牛も見た事はない。

リアルRedbull
喧嘩はよそでやってくれ

まっすぐ進んでいると、大草原に出た。 

そこで発見!

ゲル!!


お母さんが牛たちの面倒を見ていたのでさっそく覚えたてホヤホヤのモンゴル語で…


ビ タ ノルタイ ホウト ホノジ ボロホー
(今日泊めてもらえませんか?)

オッケーやダメの返事すら分からない僕。 何か言われ、そのまま連れて行かれる…


さっそくゲルに入れるのかなと思いきや

あれ?あれれれれ…

案内されたのは、お母さん宅の離れ。
客人だからVIP扱いされちゃったかな…


いいのに〜ゲルで…


そして横のこの建物を指さされた。

うん、どうやらVIPではなさそうだ。

倉庫なのかな?と思ったけど、中にはベットやテレビも置いてあり僕からしたら高級ホテル。 ちなみに電気は通ってないのでテレビは使えず。

ここを自由に使っていいって事なのかな?  分からないけど、そう捉えた僕は泊めてもらえるだけありがたい!
全力で"バイエルッッテ(ありがとう) とおばあちゃんに伝えました。


ゲルで生活もしたかったけど、泊めてもらえるだけで幸運だ。いつか招待してもらえるだろう と思ってました。
お母さんのゲル

それよりも、本当にこの意思の疎通がままならない僕を泊めてくれた遊牧民の人たちに感動しました。
自家製のミルクまでいただく

こんな感じで僕と遊牧民との共同生活は始まった。

お家には娘さん?お孫さん?が1人ともう1人おばあちゃんが暮らしていた
あと犬(バハル)


何かお手伝いしたくて、掃除や洗濯、薪割りなどを手伝ったり
乳搾りはさせてもらえなかった…

誰の迷惑にもならないので大合唱



ご飯は基本、ミルクをアレンジしたり パンなど

味は普通に美味しい

夕暮れ時の大草原はなんとも落ち着く


一番、しんどかったのが夜
モンゴルの寒暖差を舐めていた僕は毎晩夜の寒さに殺されかけてました。

日中の気温は34°C ほどで夜になると14℃まで下がる この20度もの寒暖差で毎晩おかしくなりそうでした。

僕の部屋は電気もなければ、ストーブもない、おまけに吹き抜けになっているので外と、さほど気温が変わらない。 雨も十分にシャットアウト出来なかったのでかなり過酷な環境でした。
部屋にはこんな巨大な蜘蛛も、、
夜の部屋はこんな感じ
昆虫たちがどこに居るのかさえ分からない

あまりの寒さに、目を瞑ったらそのまま起きることは一生ないんじゃないかな?と不安になったり。

唯一の救いが夜の時間が短いこと。 10時ぐらいに暗くなり始めて5時には明るくなってくるので 毎日 朝、気温が上がりだしてから寝てました。 

ただ日中は暑い、その暑さのおかげで熟睡は一度も実現しませんでした。
朝の景色

どこの家庭にも水道は通ってなく、必要となればタンクを持って町まで水を汲みに行かなければならない。


トイレは自分たちで作ったボットントイレはあったけど、シャワーはどうしてるんだろう?

いろいろ気になったけど、言葉が通じず迷宮入り。。

僕は水汲みのお手伝いもさせてもらえた。

水汲みは基本、子供たちの仕事なのかたくさん汲みに来ている。

今まで、日本で生活していて水の供給に限りがあるなんて経験は一度もなかったので、ここに来て、今までの僕はどれだけ水の無駄遣いをしていたのか気付かされた。 


再利用出来る水はとことん再利用したり、水が欲しくてもすぐに利用できない事があったりなど 水の大切さをこの環境が教えてくれた。 

とてもいい勉強になります。彼らと暮らしていると、物事の本質というものが昔より見えるようになった気がしました。


帰る途中、タンクを持って歩いてると知らない人が方向が一緒という事でのせてくれた

送ってもらい、一仕事を終え、暇だったのでその辺をフラフラしていた、するとご近所さんのゲルの中から "おいで、おいで"  されたので 招れるがままお邪魔させてもらった。

これが僕の初、ゲル!イン!!
こちらは客人用のゲルらしい


僕は生活感があまりにもないゲルにちょっとショックだったのでいつも暮らしてる方にお邪魔させてと 頼み込むと快く招いてくれた。
これこれ!これだよ!!
みんなで記念撮影

お食事までご馳走になりました

外国人があまり来ないみたいなので、物珍しさに招待してくれたみたい。


嬉しいことに初めて、モンゴル人に外国人と認められた瞬間だった。

今までどこに行ってもモンゴル人に間違えられていた僕にとってはこれ以上ない達成感?を感じた。

実は、ウランバートルの街で出会ったアギーとビッッ兄弟との "飲みに行こう? と送るよ? " の誤解と同様にここでも、お互いの意味の吐き違いで、また痛い目に遭う…


お世話になってる家庭で、初日にあんまりにもご馳走を頂いて僕はお腹いっぱいと彼等に伝えたかったのに、" 食べれないからもういらない" と受け取ってしまったみたいで2日目から何にも出してもらえず、ひもじい思いで死にそうになっていた僕にとっては久しぶりのご馳走だった。

ゲルの中には、携帯用ガスコンロ、簡易的なベット、その他日用品があり衣服などはスーツケースに入れていた。

もちろん水はないので川や街で汲んできた分でやりくりするみたいです。



ご近所さんにも認められ、動物たちも少しずつ懐いてくれるようになりました
夜の時間は死ぬほど長く感じたが、こうして4日の遊牧生活はあっという間に過ぎていった。

夜は毎晩 死ぬ思いで過ごしていたわけだけど、悪いことばかりじゃなかった。

ここには明かりが全くないので
見たことないほど美しい満天の星空が広がっていた。

カメラ技術が劣っていたのでうまく撮れませんでしたが…残念。。


感動と寒さの狭間でずっと眺めてました


そして最終日
人生初の乗馬をモンゴルの大草原で体験しました

違和感を感じた人もいるかもしれない。

そうなんです脚、、めっちゃ短けぇ…

モンゴルの馬は栄養が体に行き届いてないのか、どれも短足でした。
かっこよく決めても絵になりません、ただものすごく愛嬌があって可愛かったので不満はなし!!


初めての乗馬… 
とにかく腰が砕けそうになるくらいダメージが溜まりました。 1時間半乗馬したけど、これが限界…

同じ四駆なら僕はやっぱり車がいいな…


最後は大草原で自分の思い描いていた、大草原での大の字

写真では伝わらないけど、こんな事は地元の人たちは誰もしない。僕も正直しようか迷った…

なぜって、草原には牛やら馬やらのが1m間隔で大量に転がってるから。

彼等がブリブリ排泄物を落としてる姿を見てきた僕には、かなり苦渋の決断だったけど 夢は夢のまま終わらせたくない…と構わず寝っ転がりました…


広大な大草原で、のんびりした時間。余計なことなんて思いつくはずがない、そんな新鮮な環境で、都会の忙しさや疲れを忘れ新しく生まれ変わったような気がします。
またここに帰ってきたい。

最後は今までお世話になった家族に感謝を伝えた

嬉しかったのが、また帰って来ていいか?と聞くとお母さんが笑っていつでも帰っておいでと言ってくれて涙が出そうでした。 次に帰って来るときは、しっかり防寒対策もして戻ってきたいです。
この写真はウランバートルに戻ってから、現像してお母さんたちに送りました。 忘れないでくれるといいな。


届くのかどうか分からないけど、お母さんが書いてくれた住所?があってれば届くはず…


遊牧民の人たちとの思い出は僕の宝物です。
ありがとうモンゴル!
バイバイじゃなくて、行ってきますと叫び次なる目的地へ
空港の周りも大草原


次回、いよいよ向かうバックパッカーの聖地インド
道中起こる大惨事
このたび始まって以来の大乱闘、始まる!!

最後まで読んでくれてありがとう

僕の旅はまだまだつづく