僕だけの世界地図 ~Going my way~

世界と僕だけの想い出

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村                               にほんブログ村 旅行ブログ 学生世界一周へ
にほんブログ村

【タージマ・ハル】インドと言ったらこの場所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が泊まっている宿(ニューデリー )からタージマハルがあるアグラまでは電車で向かう事にした。

 

 

インドでは電車が公共の乗り物の中で一番身近に利用されています、みんなも一度はテレビで見た事があるかもしれない。 

 

 

これは少し大げさだけどね

 

 

インドの電車と言ったら、やっぱりあの混みよう駆け込み乗車なんて日常茶飯事でドアはもちろん開きっぱなし、あわよくば電車の屋根で目的地を目指す猛者が居たりと何でもアリ。

 

 

その環境に飛び込むのが僕の一つの願いだった。 電車は 3段階ほどに階級が分かれていて、僕たちが想像してるインドの列車はジェネラルシートという一番安く現地人御用達のシートです。

 

 

駅までの道中、周りのインド人たちに行き方を教えてもらいながら向かっていたんですけど、みんながみんな言うことが違って、かなりのタイムロス。

 

リキシャを使うも全然違う駅に連れて行かれたりと慌てふためきましたがこの笑顔

 
急いでる事を伝えてるのにも関わらず、急に停車しトイレタイムをしたりと本当にマイペース
 
よっぽど我慢できなかったのならまだしもこの落ち着きよう。
 
 
勘弁してくれと思い、他のリキシャの運転手とチェンジ。 無事駅まで辿り着いたが、急いでいたせいでiPhoneをリキシャに忘れてる事に気づく。
 
馬鹿正直で親切なインド人運転者だったのでわざわざ僕のところに届けにきてくれた。
 
命の恩人

 

やっと到着。つにい格安チケットことジェネラルシートチケットを購入。

 

 

ここで驚いた事にニューデリーからアグラまで200kmないぐらいの距離、つまり約 東京~名古屋間の距離を 140円ほどの価格で行き来できるんです。

 

 

85ルピー

 

これにはビックリたまげました!

 

窓口で  "嘘だろ! "と叫びました。

 

 

インドの電車は大遅延で有名だけど、案外時間通りに来て苦労する事もなかったです。 拍子抜け…

 

到着と同時にテレビで見ていた "あの光景" がいきなり僕の目に飛び込んでくる。  

 

 

何人か飛び乗ってる~!!

 

 

うぉ~!!僕のテンションは早くもMAX!!!!

 

これこそインドだ。

 

 

と僕も見よう見まねで飛び乗り乗車。

 

するとホームに居た警官にめちゃめちゃ怒られました。 どうやら飛び乗りに失敗して毎日のように何人もの人達がホームと列車の間に滑り落ちて 体が、ちょん切られる人身事故が多発している為、法的に禁止されているみたいです。

 

 

なるほど、、、インドの電車が遅れる原因てそういう事だったんだ

 

 

ちょっぴり反省して乗車した僕。 始発だったためシートが空いている!  

 

ラッキー座れんじゃん!!

 

飛び乗り乗車したおかげで、停車するのを待っていた人たちより一歩、いや二歩リード出来た僕の特権だぜ。

 

 

停車した電車にはこれほどかと言うほどに次々とインド人たちが乗り込んでくる。あっという間に僕の座ったシート(片側 4人がいいところ) 5… 

 

想像以上だ

 

 

上にもシートがあるけど、そこも店員オーバー、インド人達でいっぱい。 僕の目の前には上のシートに乗っかってるインド人の足が、、、、、まるで僕に催眠術をかけるかのように右に左に揺れる。  

 

 

おまけに、ツーンとする彼の足の臭いが僕の鼻を襲う。

 

 

 

 

アドレナリン全開の僕はこんな環境でも笑顔! めちゃめちゃ楽しいじゃん!!

 

 

完全に感覚が麻痺、いやイカれていた

 

 

このように感覚が訳の分からなくなってる外国人しかこのシートには座らないらしく、周りには僕以外の外国人を見ることはなかった。 インド人たちからも珍しがられ終始話しかけられる。

 

 

人懐っこいインド人大好き。(視線は鋭いけど ) 話してみると面白い奴ばかり。

 

 

タージマハルのあるアグラまでの道のりは片道4時間ほど。

 

この状態で4時間かぁ

 

 

インドの車内は禁煙なので、そこでの活躍を目的に作られたタバコ? のような不思議なモノを何人ものインド人が口にしていた。

 

 

パッケージは何だかグロく、中身は木屑のような粉末。 

 

 

口に含みしばらく噛んだり舐めたりして、ペッと吐き出す。 得体の知らないモノを

 

 

勧められたけど、とてもじゃないけど気が進まず断わりました。

 

 

ここで一つ気になることが

 

 

格安のチケットを買ったのはいいが誰にも確認されない… 

車掌さんがくる気配すらない、むしろ通る場所がない…

 

 

 

インドには改札がないので、車内で車掌さんに購入したチケットをチェックしに来る手はずなんだけどなぁ

 

隣のインド人に聞くと、"アイツらは来ないよ、ちなみに 俺はチケット買ってないよ~ "と言い放った。

 

 

なんて自由ダァ~ もう本当大好きインド人。

 

 

なんてチャーミングなんだ。

 

 

 

ただノーリスクな訳ではなく、見つかると2000ルピーの罰金か 3年間の懲役が課せられるらしい。

 

 

 

そんなリスク感じさせないほどの満面の笑みのインド人、やっぱり憎めない。

 

 

 

100円の価値もしないのに、このリスクを犯すのは少し怖いけどな

 

 

そうこうしてる間に暑苦しい車内ではあったが気がつけば爆睡して居た僕。 列車はタージマハルのある アグラへ到着しました。

 

 

 

駅を降りるとさっそくタクシーやらリキシャの客引きが引っ切り無しに僕に襲いかかる。これはインドの良いポイントで、自分で値段交渉する手間が大幅に省けます。 気づけば周りに 10人ほど集まっているのでその場で一番安い価格提供してきたヤツに頼むという仕組み。

 

 

 

ただコレ、同業者同士の彼らではかなりギクシャクしてしまう事になる毎回殴り合いの喧嘩の一歩手前までヒートアップしている現場を何度見たことか

 

 

 

まぁ僕はそれを見ていつも楽しんでました。いつか火の粉が降りかかるな

 

 

 

f:id:sht1108:20171127062415j:plain

 

一人のタクシーのおっちゃんに決め、一日アグラ観光で700ルピー (1220円ほど)   もう少し安くしたいところだったが帰りの電車の時間もあるので、交渉にあまり時間をかけたくはなかった。

 

 

早速アグラ観光スタート。おっちゃんにアグラには何しにきたのか尋ねられ、答えは言うまでもなく....もちろん目的はただ一つタージマハルだ。一応他にも見所はいくつかあるんですけど、タージマハルをゆっくりじっくり見たかった僕は一日タージマハルに時間を費やすことにした。

 

 

テレビ番組や、なぜかずっと前から家にある立体パズルで何度も見て、いつかここに来ると誓った夢が今日叶う....入り口までタクシーをつけてもらい帰りの待ち合わせの時間を確認し、いよいよタージマハルへ。

 

f:id:sht1108:20171127060632j:plain

 

車内でおっちゃんに散々口が酸っぱくなるほど、入り口付近にいる馬車の連中、ガイドは絶対に信用するなと言われたが案の定、胡散臭い明らかに詳しさに欠けていそうなガイド、ボッタくりますよと顔に書いている馬車の男達に囲まれるが御構い無し。僕の見つめる先はタージマハルのみ!

 

 

エントランスにつき入場料を払うと長蛇の列が目に入り、渋々並んでいるとなぜか外国人の僕はインド人達よりも先に通してもらいタージマハル イン!

 

f:id:sht1108:20171127061536j:plain

 

期待に胸を膨らませドキドキワクワク....僕の心はタージマハルの完全な姿を見る準備をしていたが......いざ前にして見ると....

 

f:id:sht1108:20171127062043j:plain

f:id:sht1108:20171127062116j:plain

f:id:sht1108:20171127062209j:plain

     工事中。

 

ちくしょー!マジか愕然。こればかりは運。しょうがないことなんだけど落ち込んでしまう僕の心。工事を必要としてるのは僕のハートだっちゅうの....

f:id:sht1108:20171127062059j:plain

 

何度か見直すがやはり工事中。やっと現実を受け入れ、素直に観光することにした。工事中ではあったが目の前にあるのは紛れもない本物のタージマハル。真っ白で無垢なその佇まいに、ここがインドであることを忘れてしまうぐらい。それにしてもすごい人の数。外国人観光客はもちろんだが何しろインド人の数もすごい。それもそのはずインドの人口は世界で3位、ただでさえ蒸し蒸し暑い環境なのに人口密度といったらもう....何もしなくても汗が出てくるほど。

 

話は変わるが、以前ここを訪れた友達と同じポーズで写真を撮ってみる。

f:id:sht1108:20171127062309j:plain

 f:id:sht1108:20171127080340j:image

f:id:sht1108:20171127080351j:image 

タージマハルを正面にして記念撮影をし終わり、同じく一人で来ていたインド人の写真を撮っってあげると撮影終わりに彼との写真をお願いされた。ビックリなことにこれを皮切りに周りのインド人達にどんどん写真の撮影をお願いされる。これが旅行者達の口にする ”インドに来るとスーパースターの気分を味わえる” ということか、うん、悪くないと今日も相変わらずたくさんのブラザー達に囲まれる僕。

f:id:sht1108:20171127080735j:image

f:id:sht1108:20171127061553j:plain

f:id:sht1108:20171127061614j:plain

f:id:sht1108:20171127061640j:plain

f:id:sht1108:20171127061704j:plain

 

f:id:sht1108:20171127061756j:plain

 

来て二日目の今日だけどインドのいいところが見えてきた気がする。一人旅で来てるはずなのに全然そう感じないところだ。一歩外に足を踏み出せば今日も新しい兄弟達が僕たちを待っている。そんな国。それを最高と捉えるか面倒臭いと捉えるかは人それぞれ、僕は紛れもなく前者。なのでインドが楽しくてたまらない。

 

こんな感じなので肝心なタージマハルの存在を忘れて兄弟達との時間を楽しく過ごしていた。思い出す頃にはかなりの時間が経過してしまっていた。急いで戻りタージマハル室内へ。

 

f:id:sht1108:20171127061840j:plain

f:id:sht1108:20171127062340j:plain

室内にはこれを建てた王様と王妃のお墓になっていた。自分の妻のためにこれほど大それたモノを作るなんて、"世の男性の憧れの偉業"をなし得た王様に一人感銘を受けていた僕。ただ一つ。生きた妻ではなく、既に他界した妻に当てた贈り物であるのがなんとも悲しい、どれだけ妻のことを愛していたのかを伺える。スケールもストーリーも壮大なタージマハルを記憶だけに収めきれず、この手でしっかり触り、手触りも確かめ感触にも覚えた。

 

f:id:sht1108:20171127061902j:plain

タージマハルのサイドに並んで併設されているモスクからボ〜としばらくタージマハルを眺める。しかしどうもまだ落ち着かない。夢に見たタージマハルが今、目の前にあることが信じられなくて。気づけば1時間いや2時間そこに居座ってしまった。

f:id:sht1108:20171127061924j:plain


 

あっという間にタージマハルでの時間は過ぎて行った。そしてドライバーとの待ち合わせの時刻も近づいてきたので後にする事にした。この日こうして僕の夢がまた一つ叶った。

 

 

帰り道インドでの移動(デリー~バラナシ~コルカタ~ムンバイ)で使う長距離列車の予約をしにオフィスへ連れて行ってもらった。外国人ということと防犯の面もあり、高いシートを予約するよう勧められたが頑なに断り、ジェネラルシートを予約した。最後のコルカタ~ムンバイまでの列車だけをファーストクラスにすることにした。(ジェネラルとファーストを比較するためにも)

 

そして思う存分にアグラを満喫したので(タージマハルしか行かなかったけど)来た道をたどりニューデリーへ帰るため駅へ向かった。行き道と同様にチケットはジェネラルシートを購入し、列車だけグレードアップして帰ることにした。なぜなら誰にも確認されないから…だけど一応、指定席だから誰か指定した人が来たらちゃんと どいてあげよう とそんな感覚だ。

 

このぐらい適当なモチベーションでインドは問題ない。むしろ丁度いい。

 

大遅延で有名なインドの列車だけど、そもそも別に時間を気にさえしなければ何の問題もない。よくわからないがちょうど来た列車がニュデリーまで行くみたいだったので飛び乗った。空いてる席に座ろうとしたら、横の”自称お金持ってますよ”という雰囲気のおっちゃん指定のシートのチケットを持ってないなら座るな、あっちへ行け。と言われた。

 

インドのお金持ち達はお金に困ってる人たちや路上生活者の人たちに対する差別がひどいと思う場面に何度か遭遇したが、どうやらお金のない外国人(僕)にも冷たいようだ。諦めて列車のつなぎ目で仕方なく我慢しようと覚悟を決めていたら。他の乗客が空いてる席あるからおいで。と救いの手を差し伸べてくれた。

 

世の中にはたくさん良い人もいるんだよお前と違ってな!と言わんばかりに先ほどのおっちゃんに”あっかんべ〜”をして席に着いた。(子供か俺は....)

 

片道4時間もかかる道のりではあるが、インドはものすご〜くいろんな意味で濃い国なので一日の出来事を振り返ったりしていると時間はあっという間に過ぎてしまう。そんなこんなで気づけばニューデリーに到着。

 

 

こうして僕のアグラ LIFEは幕を閉じた。

 

f:id:sht1108:20171127062404j:plain

    アグラ駅

 

まだまだ始まったばかりのインドライフ、この先どんな出来事が待ち構えてるのか.....
乞うご期待。 

 

最後まで読んでくれてありがとう。