僕だけの世界地図 ~Going my way~

世界と僕だけの想い出

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強行突破 いよいよ中国へ

           


     ハノイでは宿泊しながら、他の安いホテルがないかを探す毎日を送っていた。



     やっぱりドミトリーに比べると1人部屋は割高。といっても一泊1000円ほどなんですけどね。




    日本と比べると安い事には変わりないんですけど、この日本と比べる考えは物価の低い国ではイエローカード


 

 


      "日本と比べると全然安いから"って思っているといつの間にか大金がお財布から消えていた、なんてバックパッカーをたくさん見てきた。




       どんな物価であれ、ケチケチした考えに越したことはない。




      そして最後に見つけた一番安い宿が環境が最悪だったのだ。 部屋は常時 締め切られジメジメ、部屋中カビ臭く、風呂の排水溝は詰まり水は流れない。虫がどこからか入ってくる  … とそんな感じ。




   なのでまだ71 日(友達と会う約束日)じゃないし怪我も全然治ってないが中国に行っちゃえと。向こうで安静にしようと思い 旅行会社と打ち合わせをした。





       そして29日急ではあるがベトナムを出国することになった。 友達とは中国 雲南省昆明で会う約束になっている。 






     だいたい ベトナムハノイから中国に向かう人はドンダンを通り ニャンニンへ向かうが僕はラオカイと言う聞き慣れない土地を経て中国へ入ることになった。





         この選択肢が後に苦労を生む






      初めは順調だった、バスには驚きのなんとWifi付き!! 山の中を走っていたので電波は◎とは言えないが移動中ネットが使えるのはNo SIMバックパッカーにはかなりありがたい。





  

   5時間ぐらい走り、到着し降ろされた場所は訳のわからない橋の下。




      これが国境なの? そうは見えないし、どこにもイミグレカウンターが見当たらない、、、  果てしなくツイてないな俺こんなところで降ろされるなんて ひたすら旅行会社を恨む自分がいた。




      近くにいた売店の人たちに身振り手振りなんとか中国まで行きたい事を伝える、するとどうやら国境まではここからタクシーで向かわなきゃいけないらしい。となるとする事は決まっている、とりあえずタクシーを呼んでもらう。





     まわりのおっちゃん達に「そんなに焦らなくても中国はどこにも行かないよ」みたいな事を言われ、とりあえずこっち来て落ち着けとベトナム版のタバコを勧められる。




       そういやよく見かけはしたけど、一度も試す機会がなかったなと。 丁度いいし挑戦してみた。 おっちゃんたち同様深く吸い込むとたちまち息が出来なくなり過呼吸になりかけて死にそうになる… 




      落ち着くはずが窮地に立たされる自分がそこにはいた。 おっちゃんたちは心配するどころか爆笑。 とりあえずこれ飲めと渡された明らかに健康に害をきたしそうな水をくれる。 



        しかし水分を補給せずにはいられない状況だった、僕は飲まずにはいられず、手を伸ばし飲み干した。




        後の事なんか考える余裕なんてなかった、とにかく今はこの息苦しさから早く解放されたかったのだ。


       



       5分ほどもがき苦しむとやっと落ち着き始めた… 





       美味しくもないし、いい気分にもならず苦痛でしかなかったです。もう2度と挑戦することはないだろう





       そんな事をしてるうちにタクシーが到着、中国との国境まで送ってもらう事になった。他のベトナム人も途中まで同じ方向という事で一緒に乗ることに





       そして一緒に乗った彼は途中で降りたので僕はその降りた地点から国境までの賃金を払うつもりでした。 





         無事国境まで到着すると、運転手のおっちゃんは最初からここまででの値段を要求。





     いやいや違うでしょ、もう1人の方が途中までの分払ってるから俺はそこからの値段しか払わないよと しばらく揉めながらもなんとか交渉成立。 





      痛い足をカバーしながらタクシーを下車し 国境到着。 中国語とベトナム語が看板などに見受けられ国境感を漂わす。 やたらと中国通貨とベトナム通貨を両替しないかと四方八方からおっちゃん達に言い寄られる。  



     イミグレの周りには両替所がなかったので彼らと取引することに。 




   80万ドンを220元に変える事が出来た。悪くもなく良くもないレート。 しかし僕はここで痛恨のミスをしていた。




      1元札と1角札を間違えるというハプニング 1角は1元の10 分の 1…結局 220元ではなく202 元にしか変えることが出来なかった … 




                         しくじった




     僕はその事にまだ気づいていなかった。後にこれがさらなるハプニングを生む事になる




        そしてもう一つ大惨事が携帯をタクシーに忘れていたのだ。。




     雨が降っていたがあまりにもショックな出来事すぎて膝から崩れ落ち大声で叫ぶ僕。





       誰にキレる訳でもなく天に向かって「クッソ野郎~!!」




      僕のiPhone7は僕の元から消えていった。彼とは半年も一緒に過ごしていないが数え切れないほどのいい思い出がある。その思い出たちが走馬灯のように蘇る。


     




       タイミング良く雲の切れ目から少し日が差したのと同時に誰かの手が僕の肩を叩く、、






                そうさっきの運転手だ。

   会計の時ギクシャクしたあの運転手だ。






      会計の時に少し揉めたし、絶対にこんなことあり得るわけがないと悲しみに暮れていたが、運転手 僕に携帯を渡しにわざわざ戻ってきてくれたのだ。






       命まではと言わないが彼は僕の大恩人だ。ベトナム語でありがとう「カンムン」を連呼する僕。 





       あまりにもビックな出来事すぎてタクシーの運転手と記念撮影。 



       いい意味の方で僕と僕のiPhone7は死ぬまで彼の事を忘れないだろう。僕たちの永遠の救世主だ。




        ベトナムから中国へまでは徒歩、そう歩いて国をまたぐ事になるのだ。




 

    


        怪我の影響もありドタバタしすぎた国境越えとなった。 やっとの思い出中国へ入国。



      ここは中国の雲南省 河口と言うところらしい。全く聞き馴染みのない土地名。 とりあえず昆明まで行きたい。





       長距離バスを探すも誰1人して英語を話せる人がいない。 これが中国について最初のビックリ。英語で話しかけても少しの英語で答えてくれるどころか普通に中国語で話しかけてくる…  僕が中国語を話せて当たり前かのように…





                      こりゃ困った。

                   この国、難しいぞ。





       国際言語なんて使う気さらさら ない感じをこの段階で把握する僕。 バイタクのおっちゃんに地図を指し GO, BUSを連呼する僕。





       通じたのか頷く彼。 30元と言われたのでとりあえず 15元で交渉





       苦労するも成立。 バイク事故のトラウマで少し恐怖を感じたがしょうがない。



   

    20分ほど走らし到着したのはなんと駅w



                  全く通じてなかったww



    俺、電車で向かうつもりなんてなかったんだけどなぁ… 




      足の怪我も治ってなくあまりウロウロも出来なかったので半ば諦めムードで電車で向かう事に。




       そして15元渡すと 20元渡せや!と言ってくるおっちゃん。 いや15 元て初めに言ったやん?なんで20元やねんと、英語で言っても通じないのが分かっていたので関西弁を発動。




         実は1元と 1角を僕が間違えていて10元と5 角を渡していたからおっちゃんは 20元で5元をおつりで渡すとつもりだったらしい。。




      そんな事も知らず揉めるに揉める僕たち。あまりにもシツコイおっちゃんに僕もブチキレる…  今思うと本当に申し訳ない …なんと謝ったらいいか。


このおっちゃん



      10元でいいよと折れるおっちゃん。いや5元あるから持ってけや。なんで 20じゃなきゃあかんねんと僕。 その反応におっちゃんもまたキレだす (5 角だから) 



      コミュニケーションが取れないと怖いなと後々感じる出来事であった



     10元で済み、ラッキーのような とても申し訳ないような感じで電車を待つ事に。




      河口北駅から昆明駅までは100 (1600円ほど



      仕方なくこれで向かう事になった。待合室で待っているとおばちゃんが脚の怪我を心配して見ず知らずの僕のために薬をくれた。



      他にも荷物を背負うのを手伝ってくれたりと日本人の僕にものすごく親切にしてくれた。 国同士がギクシャクしてても国民同士は違うなっと感じた。




     中国人が改めて大好きになった。 ただくれた薬が 匂いは薬草の匂いなんだが明らかに見た目が土。 結局、使うまでには至らなかった。  



      おばちゃんのこの気持ちだけで僕の傷は治ったような気がした。

 




      そして時間になり乗車。 一室 6人部屋のコンパートメントで3段ベットが向かい合う感じだ。  





      チケットにシートの番号が書いてあるのに中国語なので無視し勝手に2段目に居座る僕。




     

       案の定 次の駅で女性がそこ私の席なんだけどと言い寄られる。 僕の席は一番上だったみたいだ…  





      怪我を見せてかなり弱ってる表情で代わってくれないか頼むと代わってくれたのだ。あぁ、もう中国人大好き。





      しばらく何も出来ない僕は寝ていた。空腹で目覚めた僕は車内販売のカップラーメンを購入。


これめちゃめちゃ美味しい



      中国の長距離電車にはどれにもお湯が自由に汲めるサービスがあるのだ。





     カップラーメンを食べていると1人の男の子が話しかけてくる。 名前はマーチャオ同じ年のバスケが大好きと言う彼は 英語が話せるわけではなかったけどアプリの翻訳機能を駆使してコミュニケーションを取ってくれた。




  

     彼は僕の目的地の少し先にある大理に向かっていた。 中国は今夏休みシーズン。 家族旅行だそうだ。 




  

        僕らの合言葉は クール メーーーン。 たわいもない話で盛り上がりあっという間に目的地に着いた。




        マーチャオとお別れし、宿に向かう事に。疲労困憊していた僕はどのバスが宿に向かうのか誰に尋ねる事もなく、バイタクに交渉もせず住所を見せ即効走らせた。 値段は30今思うと東南アジアで節約してきた僕の苦労が水の泡になる値段だ。




        電車で向かったため、ホテルには1日早く到着してしまった。 ホテル代を抑えたかったのでこの脚ではあるが翌朝チェックインしようと、エントランスで野宿する事に… 






       スタッフに交渉し承諾を得てエントランスで野宿






こうして僕の中国ライフは始まったのであった






        最後まで読んでくれてありがとう    


                僕の旅はまだまだ続く