僕だけの世界地図 ~Going my way~

世界と僕だけの想い出

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中国と日本




ルゥーミンと別れてから僕は次なる目的地 "西安" に向けて準備していた。

ここから西安までは飛行機で向かう


宿から九寨黄竜龍空港まではタクシーで1時間半。1人で乗ると200元(3200円) するが、運良くもう1人僕以外に空港へ行く人を見つけたので割り勘で行けることになった。

彼女はわざわざ僕の飛行機の時間に合わせて一緒に出発してくれた。 上海から来ていた習ちゃん。 日本の文化が好きでアニメを見て独学で覚えたという日本語はビックリするほど流暢。フルーツまで頂いてしまって、感謝感激。


車内ではお互いの質問をぶつけ合った。外国の人と話して、いつも驚かされるのが日本人でもそんな場所知らないんじゃないかって所について詳しかったり 僕でも知らない日本の文化について熟知しているって場面に多々遭遇する。 


習ちゃんもそうだった。習ちゃんのハマってるアニメの話に全くついていけず、僕の知っているナルトやワンピースの話をしてみると、" そんなビギナーなアニメ!!"  的な雰囲気の彼女…


毎回、自分の知識の浅さに"はっ"と気づかされる。僕が一番気になっていたのはやっぱり外国人が必ず直面する、中国のネット事情。 普段僕らが使っているソーシャルネットワークは全く機能しないのだ、例えWifiに接続したりSIMカードを購入しても。 



".やっぱりな" って顔をしていろいろ答えてくれる習ちゃん。 これは外国人だけに限った事ではなく、中国に住んでいる彼らも困る事があるよう。 



中国のネット規制は本当に厳しく、おかげで外の世界を見るチャンスが他の国に比べると限られてる事や中国の政府についての投稿をSNSなどで投稿すると直ちに見つかり政府によって削除されたり、そのアカウントが凍結する事すらあるらしい。



ひょえ〜徹底してるなぁ。



多くの中国人はこの生活が当たり前なので何も苦に感じることはないという、ただ外の世界を知る習ちゃんは いろいろ考えさせられる事もあると言っていた。


『そんなの息苦しくないの?』と僕は聞くと、習ちゃんは  "もちろん海外が便利で中国が周りの国に比べると不便に感じるところもあるけど、私はやっぱり中国が好き"  と笑顔で答えてくれた。


中国では愛国主義教育がなされていて、やっぱり自分の国、中国が好きだって人たちはたくさんいるよう。 これも多くの民族が集まる大国が全民族を統一するのに必要な、一手段なのかなと自分なりに解釈している。 日本は戦後からはそういった教育方針じゃないが為に僕のような日本に対しての愛国心が欠ける者が生まれるのかな?笑



日本が嫌い、日本はダメと言いたい訳じゃない。ただ日本が一番なんて思わないし、自分の国よりも世界の他の国々に興味が異常にあるが故に、部分的に日本よりも好きな国がたくさんあるだけ。もちろん日本も好きだ。


また話が脱線しかけた!


話を戻して…他の国も、もちろんリスペクトしてるけど自分の国がやっぱり一番好きと胸を張って言う習ちゃんが誇らしく思えた。 彼女を見ていると見習う点がたくさんある。

"習"ちゃんだけに⇦(シャレ)

そんな彼女が、"でも私たちは世界からの評判があまり良くない" と言った時にすごく胸が苦しくなった。 こんなに親切で優しい、世界の見本となるような性格の習ちゃんの口からそんな事…


確かに、日本に爆買いに来てくれる中国の観光客の態度があまり良くなかったり、それを目にした日本人や、他の国の人たちが中国を否定したくなる気持ちもよく分かる。 



だけどそれは違うなって習ちゃんと話していて心の底から思う。みんながみんな、そうとは限らない。


旅行に慣れてる人や最近の若い中国の人たちは海外でのマナーについて熟知してるし、いい人たちばかりだ。



日本もバブルの時、海外でのマナーがなっちゃいないと言われた時代だってあったんだ。そこから徐々にマナーを改善して今の日本がある事を忘れちゃいけない、自分たちの事を棚に上げて他国を否定するのは違う。


もちろん僕だってムカつく事は、国内外問わずある。 そんな時は相手が外国の人だとしてもその国自体を否定するのではなく、相手個人を否定する考えでいようと心がけている。 



まず否定する事自体、良くない事なのは十分分かっているが、まだそこまで僕も出来上がった人間じゃないので少しずつ成長する所存です。


 
さて、感情的に書き綴ってきたけど、この気持ちを決してみんな強要したい訳じゃない、ただ実際に僕が感じて思った心情なのであまり深く受け止めないで。


でも、どうしても伝えたかったんです。


もし不愉快な気持ちにさせてしまったら申し訳ない。



習ちゃんとのドライブはたった1時間半とは思えない程、かなり濃く自分にとって大事な大切な時間になりました。この先も習ちゃんとの出会いを忘れることはないだろう。 こんな短い間にいろんな経験をありがとうと彼女に伝えたいぐらいだ。


僕は中国が大好きです。
世界が大好きです。


政治的な問題などはあるけど、これからも日本と中国、もちろん他の国もいつまでも上手くいってくれるといいなぁ。




文章が多くなってしまったので最後に空港で暇な時間を一緒に過ごした、あんちゃんとの一枚。


人間的な部分でいろいろ学ばされた九寨溝を後にし、西安に向かうのであった…


次回、
『到着早々 警察に捕まる…いや捕まえる?!』

乞うご期待


最後まで読んでくれてありがとう

僕の旅はまだまだつづく